加工条件最適化コラム

エンドミル切削の最適な加工条件を導き出す

エンドミル切削とは

エンドミル切削とは、エンドミルという複数のねじれ刃の付いたソリッド工具によって行う金属切削のことを言います。工具を回転させ移動(送り)しながら平面、壁面、溝、ポケット、自由曲面などの切削加工を行うものです。切削キャッチャーが対応しているのはこのエンドミル切削となります(穴のドリル加工や研削加工には対応しておりません)。
自動車部品金型(削り出し部品)の粗取り

エンドミル加工条件の問題点

エンドミルの加工条件設定は、過去データの単なる踏襲や、工具カタログの標準条件を参考にしながら感覚的に導き出す方法がほとんどで、理論体系や実験解析を基に最適化した加工条件を備えているところは皆無です。それでも、大手企業だと自社のノウハウを蓄積し、そのデータを活用し独自で加工条件の改善を行っているのですが、中堅・中小企業だと、加工条件自体がブラックボックス化されているケースがほとんどで、加工条件の最適化には手がつけられていない会社が多いのが実情です。

エンドミル加工条件最適化のためのフレームワーク

切削キャッチャーでは、下記の手順によって理論的に最適な加工条件を導き出しています。

・ ファンダメンタル分析…二次元切削状態における刃先と被削材の関係を評価します。
・ ミクロ分析…回転運動をしている刃先と被削材との平面的な関係を分析します。
・ マクロ分析…エンドミル刃の捻れ状態を加味した三次元のダイナミックな幾何関係を解析します。

以上の手順で最適な加工条件を導き出していきます。切削キャッチャーはその最適な数値を独自の理論にもとづいて自動的に算出していきます。

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